雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

月は有明の

2014-06-14 11:00:49 | 『枕草子』 清少納言さまからの贈り物
          枕草子 第二百三十五段  月は有明の
 
月は、
有明の、東の山際に、細くて出づるほど、いとあはれなり。


月は、
明け方、東の山際に、細い姿を見せるのが、とても情緒があります。



有明の月というのは、日の出の後にも西に残っている下弦の月のことを指します。
少納言さまがここで描写している月は、太陽と競うように東の山に姿を見せる細い月です。おそらく、三日月の頃なのでしょう。

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