ヤンヂャンの劇画版「カウンタック」・・・いよいよ湾岸の直線バトルですね。993それもターボとカウンタックLP400の戦い。なんとまあスリップストリームまで使いながら必死に追いすがるLP400はどうにもムリムリの設定ですね。993にとったら250なんてまだ片手運転の世界でしょうが、カウンタック様はそれこそどこへ跳んでいくかわからないレベルの「必死」のドライブ・・・同じスピードでもこの走りの質の違いを考えたときには実はバトルにも何にもなんない、っつうのが現実ですね。湾岸には別にゴールがあるわけでもないので、結局デスマッチになっちゃうんだろうか・・・ってマジに読むなよ>私
たぶん主人公はカウンタックさまであるし、助手席には美しいご婦人や犬まで乗っていらっしゃるようだから、993がシフトダウンでミスぶっこいて、フライホイールマスダンパー破断(部品代、工賃その他で70弱や、ターボなんで85くらい?)でケリがつく、に一票(爆)!!
そんな展開を見ていて思い出したビデオがある。今もあるのかどうか知らないが、「ベストモータリング」というビデオマガジン。確か月刊でその時々の旬の輸入車、それもスポーツ系を取り上げてくれて企画が面白く、たまに買ったりもしていた。そのなかに当時伝説的な投機の対象にまでなったF40と、世界最速とうたわれたルーフCTRをフルテスト、という企画があった。今でもこのビデオは手元にあるんだが、CTRにはなんとトクイチオートの手が入っていた。CTRのオーナさまが名古屋圏のお方で、トクイチオートの顧客。で、出演のお礼にといってオーナ様に送り届けられたテープをダビングしたものがなぜか私の手元にもある、というわけである。この2台、スペックを調べてみればびっくりするほど似ている。
F40・・・
V8ツインターボ478HP58・8Kg
CTR・・・
フラット6ツインターボ469HP57Kg
排気量は意外なことにF40,3リットル(はじめて知りますた)、CTR3・4リットル・・・んま同じレベルである。
成り立ちはまったく比較にもならないくらいなんだが、動力性能だけの比較ではほとんど同じレベルである。偶然というか、たぶん当時のトラクションの能力の限界がこの辺にあったのだと思う。このレベルの動力性能比較なんつうのはじつはつまらない。スゲー、で終わりだ(爆死)。一気筒くらい死んでてもわかりゃしない(違)。
興味深かったのは車載カメラ・・・F40の車室内からの映像はそりゃあすごかった!振動と騒音の嵐・・・矢田部のコースの直線でも絶えずステアリングが修正されている・・・CTRはとみれば、静止しているかのような静かな車内とものすごい直進安定性がステアリングの動きからわかる。何より外の景色がしっかり見えるのだ。
まあこの場合どちらがどう、ではないだろう。F40には征服のヨロコビだってあるだろうし、もしかしてそういうキャラなのかもしれない。ジャーマンとラテンの対比なのかもしれない。戦うイメージにふさわしいのは、なんつう議論もある。が、万が一自分でこの手の車を運転する機会があったとして安全に、安心して踏めるのはどちらか・・・いうまでもなかろう。
冷静に考えてみるとこうなるのは実はおかしいことがわかる。F40は90年当時の最新の空力テクノロジーをこれでもかと投入して開発した巨大なダウンフォースを生み出すボディ構造のはずである、がいっぽうのCTRはそれこそ1974デビューの930カレラのボディそのものである。ボディに多少のモディファイはなされているもののこの映像は逆転していてもまったく不思議ではない、というか逆でなければおかしいではないか!
トクイチさんの整備の発想は実は路面から始まっている。いかなる状況でもゼッタイに路面を離れることのないタイア、これである。こいつを起点に上へ上へと整備が進められる。
ミリ、グラム単位で徹底的にリフィッティングされたCTRに対して○ーンズ出身のF40。もちろん○ーンズ様だって手を抜いていたとは思えない。なんつってもビデオ出演である。が、悪いけど世の中レベルの違いは歴然とある。映像でここまで明瞭に示されてしまっては否定、いや肯定のしようがない、それくらいの違いである。違うレベルで仕事してるんだからそりゃそれでよいのである(完全意味明瞭)。比較するからおかしくなるだけの話だ。よしあしで語ってはいけない。知ってるか知らないか、で語ればよいことなのかもしれない(一部謎)。