金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

321:野原広子『消えたママ友』

2021-09-09 21:00:33 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

優しい旦那さんとお姑さん、かわいいツバサ君に
囲まれてキラキラ幸せそうだった有紀ちゃん。
そんな有紀ちゃんがある日突然姿を消した。
保育園のママたちの間ではその話題で持ち切り。
噂では有紀ちゃんは男を作って逃げたということらしい。

有紀ちゃんとは仲良しだったはずなのに、
何も知らなかった春香、ヨリコ、友子。
しかし、みんなそれぞれに思い当たることがあった・・・。

平凡な日常を襲った事件を巡って、
ママたちがじわじわと自分たちの闇に気づいていく。

これは、あなたの日常にも起こるかもしれない物語。

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この作者さんの漫画、ゆるい可愛い絵柄なのに、
いつも胸の内をざらりと嫌な手触りのもので
撫でられるような読み心地。
ちょっとした「いらっ」「もやもや」ポイントを
描くのがうまいんだよな~。
そして引きも上手くて、先が気になる。

安西家の闇が恐ろしすぎる……。
保育園児の時点でここまでゆがみを見せている
ツバサくんがどういうふうに成長するのか、
暗い想像しかできないよ。

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320:丸田勲『江戸の卵は1個400円!~モノの値段で知る江戸の暮らし~』

2021-09-09 20:48:26 | 21 本の感想
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

高級茶漬け19万円、花魁との床入り500万円、
将軍の小遣い19億2000万円――!? 
ドラマや小説でおなじみの江戸庶民の暮らしも、
「円」に直すといっそうよく味わえる!

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面白かった~!!
物価や金銭的な価値という切り口で書かれているものの、
それだけにとどまらず、
人々の暮らしぶりや職業、店の形態、交通手段など、
江戸時代について知らなかったことを
たくさん知ることができた。

この本は、Kindleアプリの読み上げ機能を利用して
「読む」ではなく「聞く」という形をとったのだけど、
「越前守」は「えちぜんまもる」、
「二束三文」は「ふたたばさんぶん」と
読まれてしまうのがおかしい。
読み上げ機能は以前も試したのだけど、
そのときは古文を題材にした本だったのでまったく使えなかった
(引用された古文はもちろん、特殊な用語が多いので
 現代語訳も読み方めちゃくちゃ)。
この本で、歴史を題材にしたものでも、
専門用語が多くなければ大丈夫だとわかったのは収穫。

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