金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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映画:『オンネリとアンネリのふゆ』

2021-09-11 19:46:17 | 映画の感想
2021年の映画㉕『オンネリとアンネリのふゆ(吹替版)』(サーラ・カンテル 監督)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

クリスマスの近づくある日、バラの木夫人から買った
小さなかわいいおうちで暮らすオンネリとアンネリのもとに、
プティッチャネンというこびとの一族の家族が
バラの木夫人をたずねてやってきました。
おうちをなくしたこびとの家族は、
彼らをつかまえようとする悪い人間たちから逃げていると
いいます。
そこでふたりは、夫人の居場所が分かるまで、
ふたりのドールハウスに家族をかくまうことに。
しかし、お金に困っているガソリンスタンド店の夫婦が
こびとの家族の存在に気づいて…!
はたして、ふたりは彼らを守ることができるのでしょうか。

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設定がよくわからない……と思ったら、2作目だった。
まったく知らなかったけど、
フィンランドの童話が原作みたい。
服も小物も何もかもが可愛い。
特に色使いがすてきなんだな。

見世物小屋に小人たちを売ろうとする女性に
小人たちが見つかってしまうかも!?
という、ハラハラする演出も用意されているのだけど、
話としては……まあ、率直に言って退屈。
でもいいの。可愛さを満喫するための映画だから。

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330:岸本葉子『「捨てなきゃ」と言いながら買っている』

2021-09-10 20:59:33 | 21 本の感想
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

「ちょっと早めの老い支度」を気にしつつも、
小さいものでは引き出しのつまみから
ドラム式洗濯機などの大型家電まで、
やっぱり購買欲は健在なり。
お上品な毒舌が冴え渡る、
大好評お買い物エッセイ第5弾。
いよいよファイナル!

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久しぶりの岸本葉子さん。 
原稿のためというのもあるかもしれないが、
本当にぽんぽんと物を買っている。 
良いと思ったものすぐ買って試そうとする
チャレンジ精神、いいよなー。
浪費を抑えるとか、そういう理由ではなく、
最近本当に物を買うのも面倒だから……・

買うための正当化、失敗したかもしれないと思いつつも
なんとかそれを否定しようとする心理、あるある。

実際にメーカーやブランド、商品名をばんばん出して
感想書いてるの、珍しいかもしれない。

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322-329:最近読んだ漫画

2021-09-10 20:54:47 | 21 本の感想
清水玲子 『輝夜姫 4・5』

SFっぽい展開になってかぐや夜姫要素が消えた……と思ったら、
別の形で復活。なるほどね~。
まゆが完全にギャグキャラになってる。


おおのこうすけ 『極主夫道 1巻・2巻』

部分的にしか読んでいなかったので、
コミックスでまとめて2冊読む。
独自の味付けがおもしろいね。


 佐々木倫子『動物のお医者さん 1・2』

いろんなところで「読むべし」という意見を見たので
期待のハードルを爆上げしてしまっていたな……



絵のタッチが本当にそれっぽい!と思ったら
作者さんは日本画をやっていた方なのか。
動物が可愛い。



恋だ……キュン!!
目新しい要素があるわけでもないのに
とてもいい。


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321:野原広子『消えたママ友』

2021-09-09 21:00:33 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

優しい旦那さんとお姑さん、かわいいツバサ君に
囲まれてキラキラ幸せそうだった有紀ちゃん。
そんな有紀ちゃんがある日突然姿を消した。
保育園のママたちの間ではその話題で持ち切り。
噂では有紀ちゃんは男を作って逃げたということらしい。

有紀ちゃんとは仲良しだったはずなのに、
何も知らなかった春香、ヨリコ、友子。
しかし、みんなそれぞれに思い当たることがあった・・・。

平凡な日常を襲った事件を巡って、
ママたちがじわじわと自分たちの闇に気づいていく。

これは、あなたの日常にも起こるかもしれない物語。

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この作者さんの漫画、ゆるい可愛い絵柄なのに、
いつも胸の内をざらりと嫌な手触りのもので
撫でられるような読み心地。
ちょっとした「いらっ」「もやもや」ポイントを
描くのがうまいんだよな~。
そして引きも上手くて、先が気になる。

安西家の闇が恐ろしすぎる……。
保育園児の時点でここまでゆがみを見せている
ツバサくんがどういうふうに成長するのか、
暗い想像しかできないよ。

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320:丸田勲『江戸の卵は1個400円!~モノの値段で知る江戸の暮らし~』

2021-09-09 20:48:26 | 21 本の感想
★★★★★

【Amazonの内容紹介】

高級茶漬け19万円、花魁との床入り500万円、
将軍の小遣い19億2000万円――!? 
ドラマや小説でおなじみの江戸庶民の暮らしも、
「円」に直すといっそうよく味わえる!

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面白かった~!!
物価や金銭的な価値という切り口で書かれているものの、
それだけにとどまらず、
人々の暮らしぶりや職業、店の形態、交通手段など、
江戸時代について知らなかったことを
たくさん知ることができた。

この本は、Kindleアプリの読み上げ機能を利用して
「読む」ではなく「聞く」という形をとったのだけど、
「越前守」は「えちぜんまもる」、
「二束三文」は「ふたたばさんぶん」と
読まれてしまうのがおかしい。
読み上げ機能は以前も試したのだけど、
そのときは古文を題材にした本だったのでまったく使えなかった
(引用された古文はもちろん、特殊な用語が多いので
 現代語訳も読み方めちゃくちゃ)。
この本で、歴史を題材にしたものでも、
専門用語が多くなければ大丈夫だとわかったのは収穫。

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316-319:最近読んだ漫画

2021-09-07 23:38:57 | 21 本の感想

性に関する情報が一切入ってこない世界にいたのか?
という不自然さはあるものの、かわいい。



分冊版1~3。
すかっとするわけではないのだけど、
穏やかで味がある。



馴染みの薄いお菓子や材料であるせいか、
読みながら感じるのは、「食べたい!」とよりも
「作りたい!」という気持ち。
すてきなムード。



「実の姉弟間の恋愛」に、ぬぐいがたい抵抗感が……。
でも切実な恋情に引き込まれたよ。
「実は血がつながってませんでした」
というお約束の展開になるのかな?


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315:相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』

2021-09-07 23:29:15 | 21 本の感想
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、
心に傷を負った女性、城塚翡翠と出逢う。
彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。
しかし、そこに証拠能力はなく、
香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、
事件に立ち向かわなくてはならない。
一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。
一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることが
できるとすれば、それは翡翠の力のみ。
だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた―。

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期待のハードルを爆上げしてしまっていたのが
よくなかった。

第1話は、登場した時点で犯人がわかってしまい、
第2・3話は真相がわかっても
「そうだったのか!」という爽快感や喜びがなく……。
謎解き以外に楽しめるところがあればよかったのだけど、
これに関しては、わたしはよい読者ではなかったみたい。

「すべてが伏線」というあおりから、
最後にどんでん返しがあるんだな、というのはわかり、
期待大で迎えた最終話。
主人公に関する種明かしは予想通り
(わたしは特にミステリー好きなわけではないが、
 ある程度ミステリーを読んでいたら、
「どんでん返し」と聞いてこれを予想すると思う)。
でもヒロインについての種明かしは意外でよかった。
表紙とタイトルに「だからか~!」と納得。

最終話の直前まで、

・翡翠の美しさと服装の描写がえらく多くて、
 なんかその粘つくような視点が気持ち悪い
・翡翠のキャラと振る舞いがモテない男の
 妄想みたいで気持ち悪い

とずっと思っていたけど、これに関しては、
最終話で「ふふっ」と笑える展開があって、
溜飲が下がったよ。

 
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311-314:最近読んだ本

2021-09-06 19:23:31 | 21 本の感想
 KADOKAWA ライフスタイル統括部 

この手の本、紹介されているのが
いつも同じ人たちだな…… と思っていたんだけど、
これは顔ぶれが違っていいね。

 

 島野 真希 

実用的。
文字のデザインのアイディアがいっぱい。



卵、好きなんだけど、食べ過ぎて
飽きてきたので、新メニューがないかと。


 SE編集部 『みんなの朝ごはん日記

インスタ向けの演出だとしても、
これだけたくさん、美しくととのえた食事を
用意できるのはすごいよ……

 

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310:本田『ほしとんで5』

2021-09-05 20:46:00 | 21 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

個性際立つ人が多い芸術学部――
その中でも尾崎流星(18)が入ったのは、
強烈な生徒ばかりの「俳句ゼミ」で!?
切れ字って? 季語って? 
淡々とした性格の流星と濃ゆ~い俳句ゼミメンバー
俳句は果たして上達するのか。
『ガイコツ書店員 本田さん』の本田が描く、
本格<俳句>青春グラフィティ!!

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まだまだ続くと思っていたのに、5巻で完結。
思ったよりあっさり終わってしまったけれど、 
連句で終わるのは最終巻らしくてよかった。
連句、ただ続ければいいというわけではなく、
位置によってこうあるべきという
スタイルがあるのだなぁ。 
知らないことがたくさんあって、ためになる漫画だった。 
俳句をやってみたくなること請け合い。 

個人的には芸大要素がごちゃごちゃしていて、
「この人、いなくていいのでは?」という登場人物も多く
ノイズにしか感じられなかったけど、
それを差し引いても面白い漫画。
おすすめ。

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309:有元葉子『私の住まい考』

2021-09-05 20:43:13 | 21 本の感想
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

シンプルで研ぎ澄まされたライフスタイルにも
熱烈なファンをもつ人気料理家・有元葉子が
「住まい」で大切にすることとは。
計17軒にもおよぶ家に暮らしてきた経験をもとに、
「家」と「住まい」について深く掘り下げる。
間取りの考え方やインテリアの実例から、
キッチンのつくり方、家具の選び方、
さらにはご近所付き合い、
街づくりのあり方への思いまで。
有元葉子的「住まい考」。
カラー写真多数。
設計を行った建築家の話も紹介しているので、
これから家を建てる人にも必見の一冊です。 

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庶民派とは決して呼ばれないであろう
趣味・センスの良さに惚れ惚れ。
セレブ感も超越している感があって、
妬みを買わないんじゃないだろうか。
木々に囲まれた緑あふれる家にはあこがれるけど、
どうしても虫の発生を考えてしまうな。

 

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