吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

糖尿病で足腐る?

2007年12月14日 07時46分13秒 | インポート

 糖尿病を治療しないで放置すると、末梢血管の血流が悪くなります。足の血の巡りが悪くなると、足指の小さな傷が治りにくく化膿しやすくなります。このまま放置されると糖尿病性壊疽(とうにょうびょうせいえそ)になります。また時にガス壊疽(皮下にガスが貯まる全身的な重症感染症)も併発し生命が危うくなります。今までこのように「糖尿病? 痛くも痒くもないよ」といって長年放置された人が命はたすかったが足を切断するはめになったのをたくさん見てきました。

 昔、足を切断した患者さんがベッドの上で「あ~ぁ、こんなことなら糖尿病の治療しておけばよかった・・・」とつぶやいたのを覚えています。だから以後外来で他の糖尿病の患者さんにこの話をすると「先生は、大げさなんだから」とか「人を脅かして嫌な先生だよ」とか言われました。マイルドに言えば効き目はないし、強めにいうと嫌われるし・・・。じゃあ、どうすりゃいいんだヨ~~~。わしゃ、もう知らん。