吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

喘息 その4

2007年12月25日 07時22分44秒 | インポート

 さて、開業するにあたり、喘息の救急治療などの準備をするかどうか悩みました。つまり喘息患者がこなければ準備をしておいても準備倒れになるので・・・。で、結局はネブライザーと吸入用の気管支拡張薬だけは用意しましたが、まだ1回も使用していません。しかし喘息発作の患者さんも軽症ならともかく中等症以上がこられると困ります。点滴用の注射薬だとか酸素などの準備がありません。救命センターに勤務時は意識のない呼吸停止間際の患者さんもたくさん診ました。あらゆる医療機器と大人数のスタッフと集中治療室がありましたから診療していて怖くはなかったですね。でも今ではちょっとでも重い患者さんが来たなら研修医のようにドギマギしそうです。自分の意味のない自信は以前は「戦艦」に乗っていたからであり、「手漕ぎボート」に乗り移った今では怖いことばかりです。