吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

喘息 その1

2007年12月20日 07時20分00秒 | インポート

 昔は喘息発作による死亡が年間60008000人くらいいました。しかし78年前くらいからぐっと重症な発作をおこす例が減少してきました。救命センターに勤務していますと肌で感じます。昔は重症な発作で意識もなく呼吸も停止しそうな(停止した)症例がたくさん運ばれてきました。喘息重積発作の呼吸管理は難渋します。ですので当時の喘息死を食い止めていたのは、内科の先生ではなく救急医だという自負はありましたけどね。

 でもなぜ喘息死ががくんと減少したかというと、発作の出現をしっかり予防できる方法が確立されたからです。つまり発作を起こしてからの救命処置より、発作を起こさないための予防治療が近道だったんですね。でもそんなの当たり前か。