吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

喘息 その3

2007年12月22日 07時51分10秒 | インポート

 昔、南房総の病院に勤務していましたが、このあたりは気候が温暖なため、東京の区の保養所やら養護施設がたくさんありました。喘息の子供で転地療養に来ている子供もたくさんいました。ところがどっこい、結構杉の木などが多いかったため、スギ花粉によると思われる発作が頻発してました。転地療養ならぬ転地発作でしょうか? ここでもよく点滴などの救急治療をやりましたが、何人か重篤な発作で亡くなった子供も経験しました。今でこそステロイド吸入療法で普段からきちんとコントロールできていたでしょうが、当時は突発的で突然死みたいな病態もあったでしょう。とにかく子供の死亡だけは嫌です。「孫を殺したのはどこのどいつじゃ!」と祖父が怒鳴り込んできたこともありました。だから自分は小児科は標榜したくありません。自分のトラウマでしょう。