吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

昔話1

2010年09月06日 06時41分27秒 | インポート

 昔、先代亡父が診療していたころの話である。たぶん自分は小学校1~2年だったと思うが、診療所の玄関に男性が倒れていた。父に「大変だ!人が倒れているよ」と告げたところ、父は「いいんだ、そのまま寝かせておきなさい。「ノーナン火傷」なのでしょうがない」と言った。なんだか訳の分からない病気で重症なのかなと思った。その人は近所に住む大工さんであった。かなりお酒を頻繁に飲む人だと父から聞いていたので「お酒を飲みすぎるとヤケドする病気なんだ」「もしかしたらお燗をつける時に熱湯でヤケドするんだ」と理解していた。でも火傷(ヤケド)の人なのになぜ診療所の玄関に寝ていたのか不思議であった。その大工さんは夕方には奥さんに付き添われ帰宅していった。