麻酔が効くかどうかはやってみないとわからないが局所麻酔が効かないことはない。過去の「効かない」という経験は本当なのだろうか? もしかしたら麻酔のやり方が不十分だったのか、あるいは本当に麻酔薬耐性の患者さんなのだろうか? いずれにせよやってみないと効くかどうかはわからない。ところがこの患者さんは「自分は麻酔が効かない体質である」と信じ込んでいる。今回は切らないと治らないというのも分かっているようだ。でも麻酔なしで切るのもいやである。かといってこのまま何もしないで帰るのもいやであるというのだ。じゃあ、どうしたらいいのだろうか? こちらが困ってしまうのだ・・・。