しかしながら昔から世の中では煙草の副流煙の悪影響が言われており、周囲の人への健康被害にまで言及されている。とすると自分で吸うことは副流煙どころかまさに主流煙であり、自分自身へ悪影響があることはもはや「常識」であると思っていた。ところが前述のような返事があるということは本当に「煙草は咳の原因とはならない」と思われていたのだろうか? 患者さんの認識には個人差がある。診療時のこちらの対応の仕方は重要であり、相手の医学常識がどのレベルなのかを少しずつ会話の中で把握していく必要がある。それにしても患者さんの反応や応答は様々であるので大変だ。