今回は「過去の痛い思い出(不安)」→「今回も痛いはずだ(恐怖)」→「でも切らないと治らない(逡巡)」→「麻酔効果あり(驚き)」→「無痛手術(喜び)」・・・といった思考過程だろう。最初の恐怖が強ければ強いほど、以後の驚きと喜びは一層強調されるのかもしれない。それにしてもえらいオーバーアクションの患者さんでした。思い込みの強い方のようです。以前の痛い手術の時は、その医者のことをさんざん言っていたので、今回の場合うまくいってホッとしている。「先生は上手だぁー すごいわぁー」と散々言われたが、あまり嬉しくはない。何故なら裏を返せば、もし「痛かったら」他のところで私は「ヤブ医者」にされることが容易に想像できるからである。何が怖いって、この手の患者さんの口コミがとても怖いのである(笑)。毎回一球入魂です。