吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

昔話5

2010年09月10日 06時42分55秒 | インポート

 昔、近所の工務店の息子にK君という男の子がいた。自分よりも3~4つ年長であり野球は上手く、手先は器用で家業で出た廃材をつかっては車や飛行機をよく作っていた。彼のうちは仕事柄、材木の廃材が倉庫に積み上げられており、それを燃料に使って薪風呂を焚いていた。うちはガス風呂だったので薪で沸かす風呂はもの珍しかったのである。彼の家の倉庫の中には遊ぶところやアイテムがふんだんにあった。現代ではこの倉庫内の環境は危険だらけと評価され、きっと関係者以外立ち入り禁止にされるだろう。しかし大らかな時代である。この危険な環境こそが子供達にとってはスリリングで蜜の味なのである。当時は楽しくも今ではゾッとすることがあった。