K君の周りにはいつも近所の子供達が集まっていた。彼にはリーダーシップをとってみんなを統率する力があった。倉庫の中には時々工事用の軽トラックが駐車してあった。その荷台でみんなと遊んだ記憶がある。K君はビール瓶の蓋を用いてK少年探偵団のバッヂを作って皆につけさせた。かっこよくてみんな探偵気分になった。自分は悪漢の追跡だとばかりに赤信号で停車中のトラックの荷台の後ろに気づかれないよう張り付いて、次の信号で停止するまで走り出したトラックにぶら下がっている遊びをよくやった。今考えるととてつもなく危険である。案の定、ある夏の暑い日に自分は走行中に振り落とされて肩と背中を思い切り擦りむいた。あぁしかし運がいいというか、今でも自分は生きている(笑)。泣きながら家に帰った。まぁ~毎日の処置の痛いこと、痛いこと(泣)。