きちんと理解しているHIV感染者は、自分の血液を人に及ぼさないよう日常生活で気にかけている。このように理解をして実践している人に対しては、その人、個人を差別してはならない。ところが全員が全員そうではないのである。いくら個人を差別するのではなく他人に健康被害を及ぼす行為のみを制限するといっても、その行為の主体はほかならぬ罹患者個人なのである。罹患者が主体的に自らの行為を律することができなければ、勢い罹患者全体が区別されることになる。今回病院側からの記者会見では「何度も車の運転はやめるように本人に注意しております」と危険性を警告していたコメントがあった。