吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

祇園で車が暴走 その6

2012年04月23日 06時48分09秒 | インポート

 病院から禁止されていたにもかかわらず運転をつづけたことはいろいろな事情もあるかもしれない。しかしこれだけの事故を起こしたのであるから今の世の中、誰かが責任をとることになる。遺族の感情の落ち着きどころは、運転手も亡くなってしまったのでおそらく「真相究明」か「再発防止」というところになるであろう。となると運転手の雇用主の労務管理が問題になるか、公安委員会での事故拡大防止策の策定か、あるいは医療機関におけるてんかん保有者の情報通報義務化などが俎上に上がるものと思われる。これは結果的に某てんかん関連団体が意図しない方向への展開になるものとおもわれるが、たぶんしょうがないであろう。今回の事故では亡くなった方が多すぎるのである。しかも医師に止められていた行為(運転)をして起こった事故である。自らを律することができない者がいれば、当然保有者全体を制限することに話が発展するだろう。自分としても不本意ではあるが、遺族感情を察するとそうなるのかもしれない。