キャスターの辛坊次郎さんが太平洋をヨットで横断中、海難事故で漂流した。結局は自衛隊によって救助されたのであるが、かなりの悪天候の中で危険を伴うものの無事に救助されたのである。彼は救助した隊員に名前を聞いたそうだが、「チームで仕事をしているので個人の名前は名乗れません」と断られたそうである。それならばせめて所属は?ときいたところ、胸の所属章のワッペンが手渡されたそうである。彼らは公務員であるので個人の仕事ではないとはいうが、最前線の危険の伴うところは、多くの隊員の個々の連携で成り立っている。おそらく規則として名前は名乗ってはいけないとでも規定されているのであろうが、それでもこの「海上自衛隊岩国基地〇〇部隊」とかかれたワッペンを渡したことは自分達の仕事に誇りをかけている表れであろう。下卑た表現ではあるが、素直にカッコいいと感じた。自衛隊は軍隊なのか、国防軍なのかその呼称と立ち位置をめぐっての様々な議論がある。東日本大震災でもそうであったが、彼らの献身的な働きは感動的でもあり、日本が誇れる「組織」であると感じる。こんな時に中途半端な自分達の立ち位置など関係ないかのごとく、とにかく目の前の業務に邁進する現場の隊員はやはりスゴイ。