ちょうど1週間前に、厚労省から定期接種となったばかりの子宮頸がんワクチンの「積極的勧奨」が撤回されました。理由は注射部位以外の四肢等の筋力低下がみられたということで、因果関係は不明なるも副反応と考えられたためです。もともと予防接種事業は「任意」です。「打つことを承諾人が打つ」というスタンスです。またワクチンは一定の割合で必ず副反応はおこります。今回の子宮頸がんワクチンの「重篤な」副反応の頻度はアナフィラキシー:1/960万回、ギランバレー症候群:1/430万回、急性散在性脳脊髄炎:1/430万回とされています。あらたにおこった筋脱力の頻度は不明ですが、前3者の頻度は飛行機事故の頻度:1/10万フライトよりもかなり低頻度ではあります。ワクチンで得られる癌予防の効果と、一定の割合で起こり得る副反応の割合を天秤にかけて決定するのは国でもなく医療機関でもなく、接種対象となるご本人やご家族の判断と言うことになります。十分な情報を提供するためにいつも情報収集しておりますが、なかなか国からの正式発表になると遅くなります。信憑性には問題もありますが適宜ネットでご確認下さい。