「ちょっとその控えの束をめくって前にどのように書かれているか、見てごらんよ、ホラ品代って書いて出しているだろ」 私はその店員に言った。店員は前の控えをめくりながら、「あっ、はっ、はい・・・」 消え入るような声でオロオロしている。それにしても動作が遅い。特に私はすごんでいるわけでもないが私の対応に脅えてしまっているようである。まったく「どうも申し訳ありません」といってさっさと仕事をすすめればいいんだよと思いながらも、また周囲の人からは自分が悪い奴にみられているんだろうなという罪悪感に襲われた。・・・ったく、若い女性は得だよな・・という差別的な発想をしてしまうが、こちらもイライラしてきた。そして程なくしてようやく彼女は口を開いた。「ではお書きします。但し書きはお品代でよろしかったでしょうか?」 この最後の一言で私は切れた。「おいっ、最初っから品代とお願いしているじゃないか、品代じゃダメだ、書けないといってからんできたのはそっちだろう? それを最後に品代と書いてもいいのか?とは対応がおかしくないか?」と、やってしまった。あ~あ、ついにクレーマー・オヤジに祭り上げられてしまった。私だって言いたくて言っているんじゃない。この店員のおかしな日本語とおかしな対応が悪いんだっ・・。