吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

優先席 その1

2013年08月20日 06時46分50秒 | インポート

 先日、山手線に乗った。席が2つ並んで空いている。その一つに腰を掛けたところ、直後に高齢と思われるご婦人が2人やってきた。一人は自分の横に座ったが、もう一人は座れない。タッチの差ではなく少し間があったが、私のほうが先に座ったのである。その座れなかったご婦人は私に一瞬だけ一瞥をくれた。表情は憮然としていた。「あっ、遅かったぁ~」と呟いたが、内心は「あ~あ~この人より早ければ二人並んで座って楽しく会話がはずむのになー」といったものであろう。もちろんそう思っているのか聞いたわけではないけど、一瞬遭った目線の鋭さがそう言っているのである。そして次の瞬間またそのご婦人は私に一瞥くれた。今度の目線の鋭さは趣が違った。明らかに射るような眼差しである。たぶん「この人、目の前の高齢者に席を譲らないのかしら?ずうずうしい人よね、この人ったら」と私は解釈した。眼は口よりもものを言うである。この状況に自分は生き残れるほど強い生き物ではない。