マスメディアは事件報道後に模倣犯が急増することも知っているはずである。本来は模倣犯を抑制するような報道姿勢が求められる。でもそのような姿勢はあまり認めない。マスメディア論について語るつもりもないが、本来報道とは事実の伝達だけではなく反社会的事件の報道ならば事件の再発について否定的、かつ抑止的になるような報道形態を心がけるべきである。また今回の事件はネットに投稿した写真はすべて最初から自分の顔も公開している。ということは、為している反社会的行為の主体が自分自身であることを社会にむけて己が公表していることになる。ここで奇妙に思えたのであるが、すでに社会に公表された自身の情報が、いざマスメディアに取り上げられて報道される時はこの行為の主体者の顔にボカシがかけられるのである。これはいわゆる個人情報の保護というとらえかたをしているのであろうか? その真意は図りかねる。