吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

都知事選 その4

2016年08月09日 06時09分37秒 | 日記
 今回の小池劇場のお蔭で都議会の構図があからさまになってきた。自民党都議のドンと呼ばれている内田都議の存在である。どうやら彼とその側近が内々に話をすすめ議会を握っているようである。・・・と書くといかにも彼が権力を集中させてその権力に付随する利権も漁っているように映る。確かにそれはありうる話である。このような力を付けた人の元には、自分は「望んでいない」にもかかわらず、便宜供与の見返りとしておこぼれが必ず付随してくるのである。それはしょうがない。

 しかし都の職員は誰を一番頼りにするのかというと、「一番仕事を短時間に片づけてくれる人」なのである。つまり一番スムースに施策を通してくれる人に内々に話を持っていくのは当たり前のことである。それは都議会が了承しないと話は通らないのであるから、最大派閥である自民党都議のドンに持っていけばよいのである。
 自分が都の職員だったら、自分の手持ちの施策を早く通してほしい。議論なんかされて滞れば、また自分の仕事が増えるので困るのである。この施策が通って将来的にうまくいかなかったとしても、それは都議会が決めたことで自分の責任ではない・・と考えるだろう。とにかく自分が職員なら議会を簡単に通過すればそれでいいのだ。

 なので自分だったらまず根回しは知事ではなく内田都議の所に持っていくだろう。この人に寄っていれば職員は安泰なのである。これは当たり前の図式なのである。
 おそらく、今回小池新都知事の誕生を一番苦々しく思ったのは自民党都議団ではなく、都の職員であろう。でも彼ら(職員)のすごいところは絶対に顔には出さないところである。