吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

リオ オリンピック 続きの2

2016年08月24日 06時31分19秒 | 日記
 次に日本選手もよくやるが、ガッツポーズすることも相手に対して無礼なのである。これもみっともない。相手を綺麗に投げた後は素早く開始戦まで「何事もなかったように」戻ってくるのが正しい作法であり、またそれが格好いいと思っていた。またそのほうがいかにも強そうに見えたのである。
 柔道とは相撲と同じように格闘技である。そして試合の持つ意味、つまり原点は、大袈裟に言えば「果し合い」なのである。果し合いのあとは勝者は敗者に対して「お見事。立派な最後でした」と敬意を払うのである。
 それは、試合直後お互い握手をして肩をたたき、たたえあって友好を深めることでは断じてないのである。そこがIOCの役員の誤解しているところなのである。

 横綱北の湖は全盛期、憎たらしいほど強かった。倒れた力士に手を貸すことはなかった。確かに「冷たい」とメディアに酷評されたこともあった。後年、彼は明かしたが「勝者が敗者に手を貸すのは敗者にとって情けをかけること。それをされたら全力を尽くし戦うも負けてしまった力士のプライドが許さないだろう」と言っていた。つまり「何もしないこと」が相手に対して最大限のリスペクトなのである。この精神性を外国人は理解しえない。相撲も柔道も同じ格闘技である。