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立ち飲み屋さんは方言文化遺産? つるつる@石川・福井

2015-05-03 10:00:00 | 附属酒類経済研究所
                           
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昨夜、テレビをつけるとNHKで「ブラタモリ」をやっていました。

北陸新幹線の開業記念でしょうか、「金沢」特集です。



普段東京でやっている時は、例えば地形の話など、住んでいる人間でも知らないようなマニアックなネタが出てくるのですが、やはり地方に行くと、「(その)地方では知られているけど全国(東京)では知られていないこと」がネタになることが多く、民法の旅番組との差が(少し)縮まってしまいますね。


で、そんな地方ネタの最初に出てきたのが「方言」のこちら



つるつる



え? 読んで字のごとく、「つるつる」です。凸凹のない、きれいな表面のことでしょう?と思いきや、答えの映像が、、、、、





こちら





そう、水がふちまでいっぱいいっぱいに入っている様子(そのくらいいっぱいなこと)を指すようです。



ん?と調べてみたら、「石川テレビ」のサイトに方言クイズとして出ていました。


Q コップに水があふれんばかりに入っているこの状態を、石川の方言で何と言う?


答え:つるつるいっぱい


この方言は、全国でも福井県嶺北地方から石川県加賀地方でしか使われていない大変ユニークなもので、
共通語ではこの状態を一言で表せる言葉が見つからない、独特の擬態語的表現です。
ですからこれが方言だと気づかないで話していらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか?



言葉の意味としては、おそらくコップの水があふれる寸前の、表面張力ぎりぎりで「いっぱい」に保たれている状態を「つるつる」という擬態語と組み合わせた形でしょう。


なるほど、「方言だと気づかないで話していらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか?」くらいポピュラーな言葉なんですね。

ちなみに、googleでの検索結果(タイトル)を見ると、「福井の方言」として出てくる方が多かったのですが、
上記の石川テレビのサイトでも「福井県嶺北地方から石川県加賀地方でしか使われていない」となっているのでまあ矛盾はしませんね。


それにしてもこの「つるつる」、実生活ではここまでコップをいっぱいにすることは「コップ酒」、それもコップを升に入れた居酒屋(-立ち飲み)スタイルでしかお目にかかれない気も。

「(問屋仲間の大先輩のご縁のお店、新橋の立ち飲み「吟」を思い出しました。あそこはイイですね!)



同じく問屋仲間の(年齢は)後輩の推す「ワイングラスでお酒を!」が普及してくると、こんなことも無くなってくるのでしょうか。。。。。
(そう考えると、立ち飲み屋さんは「方言文化遺産」ですね)


今宵も「立ち飲み」で「つるつる」に乾杯!

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