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お酒関係の昔話、あるいは道具ネタとして、「武蔵野(盃・杯)」というのがあります。
これは、江戸時代、「武蔵野」がだだっ広い野原であり、「野見尽くされず」と称され、それが同じ音の「飲み尽くされず」と、洒落で大きな盃のことを「武蔵野(盃・杯)」と呼んだ、ようです。
この話、案外有名なようで、ネットで調べてみても、色々なところで出ています。
江戸の料理屋の床の間にはどこにも”武蔵野盃”(野見尽くせない → 飲み尽くせない のシャレ)という大盃が飾られていたと言われ、飲み比べ会が広く行われていたことを示している。
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寛永十九年刊の句集『鷹筑波集』(五)の、
武蔵野を見て肝つぶすなり
下戸の前へ大盃やいだすらん 貞義
という付け合いは、「武蔵野」と言う大盃があることによるものです。
◆
大原杯、武蔵野杯は大杯のこと。酒宴の最後に、この大杯を傾けてお開きとする慣わしがあった。武蔵野の月をかたどったとも、夕立の空より広き、といわれた武蔵野からつけたともいう
ただ、この「武蔵野」、実際のモノを見たことがありません。
(ネットでも出てこない気がする)
確かに、単なる大盃なのかもしれませんが、昔の人は洒落てますから、内側に武蔵野の月やススキをあしらったものや、大酒呑みの歌(例えば、杜甫が李白を描いた「飲中八仙歌」とか)が書かれているものとかがあっても良いはず。
新川大神宮の直会の定番「新川締め」の時に大盃ってあったっけな?とYoutubeを見てみたのですが、ありませんでした。
歌舞伎に「大盃」みたいなものがあったなぁ、と見てみたのですが、ちょっと違った。
大杯觴酒戦強者
(おおさかずきしゆせんのつわもの)
夏休みにもで調べてみましょう。
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