牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

冷害で酒米が不作で、日本酒の生産が半減!てなことは聞きません。

2017-05-17 12:12:12 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                           
                           【公式HPはこちら↑】





一昨日は地球温暖化の影響で日本のワインが多彩に、という、10年前の日経の記事をご紹介しました。



そして昨日は右岸の旦那と左岸のムッシュの緩い話、今朝のテレビは眞子さまの婚約とほんわかムード、ほんわかモードになっていますが、10日ちょっと前、海の向こう、フランス・ボルドーでは大変なことになっていたようです。







写真は古来より新川大神宮に伝わる火祭り、ではなく、4/27早朝のボルドーのブドウ畑。

気温が氷点下まで下がる中、畑では火が焚かれ、大型の送風機とヘリコプターの翼が(地面にたまった)寒気を追い出す様子、です。


ブルームバーグによれば


こう


フランストップのブドウ産地がここ数十年で最大の損失を被った


フランスを襲ったこの冷害(霜害/凍害)で、ボルドーでは1991年以降で最悪の被害で、シャンパーニュやブルゴーニュのブドウ産地では2年連続の被害だとか、かなり厳しい状況のようです。



実はこの記事でも一昨日と同じ地球温暖化に触れていますが、ブドウの成熟や収穫が早まる一方で、フランスでは凍害・霜害が相変わらず脅威となっているようで、特に今年は(春の暖かさで?)早くにブドウの花蕾が付いたため、そのリスクは深刻だった、ということです。



今回の被害、数字で見ると「ボルドーの最大60%が霜害に」とか「今年のボルドーワインの生産量は最大40%減少」とか「ボルドーでの生産減は(例年の35-40億ユーロに対し)10億ユーロ」とか、かなり厳しい。


翻って日本酒に照らした場合、「冷害でコメが被害を受けて」というのは耳にしますが、「日本酒の生産が4割減った」なんてことはまず聞きませんよ。


歴史的なコメ生産への気合の入り方と、農産物というよりコメを原料とした伝統工芸のような日本酒造りなど、やはりここにもワインと日本酒の本質的な違いを感じました。



★★お酒に関する諸事万端のご相談を承っております(商品企画/情報提供/寄稿等)★★

★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★
応援何卒よろしくお願い致します

応援のクリックを↑↑↑↑↑

【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
(3)酒類営業部門(通販管理)
日時・時間はご相談。正社員登用もあり。男女問いません。詳細は当社HPまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする