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高い日本酒を飲んでいるのはどこの県?

2017-05-26 12:54:19 | 附属酒類経済研究所
                           
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高い日本酒を飲んでいる県は?
(答えを見る前に、1分、考えてください)





昨日、卸組合の会があったのですが、その席で、日本酒の単価が高くなった、という話題が出ていました。


要はパック酒が減って、純米酒などの特定名称酒が増えた、ということなのですが、それって実感としてはありますが、実態としてはどうなのでしょうか?



そんなことを考えながら、今朝、外出前に5分で整理可能なデータを探していたら、ちょっと違うのですが興味深いデータを見つけました。


各都道府県の日本酒の消費量ランキングです。
(正確には都道府県庁所在地都市・政令指定都市52市)

(単位:円)
1位:新潟市 11,472
2位:秋田市 10,210
3位:福島市 9,838
4位:金沢市 8,880
5位:盛岡市 8,659
6位:富山市 8,577
7位:仙台市 8,223
8位:松江市 7,961
9位:山形市 7,750
10位:長野市 7,629
・・・
・・・
51位鹿児島市 1,892
52位那覇市 1,031



出典は全国消費実態調査。

お上の統計調査ですからそれなりに信頼性はあるはずですし、データも「平成26年(2014年)~28年(2016年)平均」なので、ある程度の安定性もある(はず)。


新潟や秋田、福島といった日本酒の産地が消費額が多く、鹿児島、那覇が低いという、至極もっともな結果です。




で、上で「興味深い」と書いたのはこのデータではなく、これには「消費量」もついていること。

(単位:ml)
1位:新潟市 13,693
2位:秋田市 13,591
3位:福島市 11,756
4位:盛岡市 10,961
5位:富山市 10,194
6位:金沢市 9,850
7位:宇都宮市 9,438
8位:鳥取市 9,432
9位:岡山市 8,917
10位:長野市 8,773




この二つをエクセルで「ちょちょちょっと」割り算をすると、「単価」が出ますよね。


1mlあたり○○円と言っても実感が無いので、720ml(四合瓶)換算で整理し、ランキングにしてみました。

(単位:四合瓶換算の価格)
1位:松江市 786円
2位:川崎市 732円
3位:仙台市 706円
4位:佐賀市 704円
5位:奈良市 700円
6位:鹿児島市 692円
7位:山形市 681円
8位:水戸市 675円
9位:広島市 655円
10位:宮崎市 653円
・・・
・・・
・・・
51位:鳥取市 497円
52位:和歌山市 456円



1位は松江、最下位は和歌山。1.7倍もの差。ずいぶんあるもんなんですね。
(ちなみに、全国平均は597円、東京都区部は616円となっています)

金額の絶対値は、総じて低い(安い)気もしますが、同じお酒でも1升瓶で買う場合と720ml瓶で買う場合で単価が異なるという商慣習も影響してくるので確かなことを言うのは難しい。


ただ、この順位、業界の人でも絶対に当たらない気がする。


確かに統計的な事実ではあるのでしょうが、こうまで実感と異なるとなると、データの取り方(統計調査のやり方)に問題がある気もします。


これも近年言われている、統計改革に関係するのでしょうか。。。。。


今年の夏休みは某所のホームページ作成の予定なので、冬休みの宿題にしましょう。



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