きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

メモなんて残さないで、さっさとやるべき仕事

2004-09-11 | その前の会社

『私の仕事はここまでです』と囲いを作らないこと!銀行の用件はほとんどあなたで済む用事なんだからメモなんて残さないでさっさと自分でやって!


気が付くと、あの言葉が時々頭の中にエコーするようである。
何の言葉かと言うと、上司BRさんが説教中に私に放った言葉である。
(詳しくは9月9日のブログに書いてある)

机の上には、ある銀行からのFAXが置かれていた。
こちらの銀行にこれから1年以上先までの資金予定表を送らねばならない。上司BRさんの反応を見ると、これは
「さっさと自分でやって!」の仕事のようである。

判らない、できない、浮かばない。

うちの会社は建築会社だ。半年先の工事の受注予定も判らなければ、1年先なんて尚更判らない。一つ大きな仕事を完成すれば、そこのお客さんとの取引はもう終わりなのだ。(小さなメンテはもちろん責任を持ってするのだが)それが建築会社と言うものなのだ。1年先の資金繰りなんて神のみぞ知る、と言うものだ。

銀行担当者に問い合わせると、それはご存知なようで「まぁ、だいたいでいいですから。こちらの稟議で必要な書類なので。」と言う事である。

従って、去年の売上表を用意する。端から数字を眺める。ふんふんこんなニュアンスなのね~と言う雰囲気を大切にして、数字パズルのように数字を入れた。
あまり儲かっているようではウソ丸出しだし、あまり赤字になっているのも印象宜しくないので、いい線上に支払いの数字を入れていく。山あり谷ありで最後はちょっとハッピーエンド風に1年後の資金予想を組み立てる。こんな風になっていればこの世はバラ色だろう。

一晩BRさんの机上に置いておいたが、あまりチェックされた形跡は無い。BRさんに尋ねると、「まぁ、そんなもんでいいよ」と言うので、さっさとFAXを入れる。
では、ヨロシクしますた。

しばらくすると、別の銀行から電話が掛かってくる。
こちらでも融資をお願いしているのだ。こちらは数ヶ月先までの入金予定表を前日FAXで送った。

「それで、今度の融資の返済財源ですけど・・・○○工事の契約はもう取り交わしましたか?」
「いいえ・・話は進んでいますが・・・」
「そうですか・・契約書のコピーが必要なんでね、それでは××工事は?」
「いいえ、これもまだ営業中で・・・」

こう言う会話が延々と続く。BRさんは電話には替わろうともしない。(話はもちろん聞いているのだが)
そのうちどんどん銀行さんも突っ込んで来た。

「確か先月の予定表では、○○工事は今月入金になる予定でしたよね?まだ契約も済んでいないと言う事は、どう言う事でしょう?」
「そうなんですよね・・・・(言葉が出ない)」

そりゃそうだ。先月の予定表も先々月の予定表も全部が全部「希望的観測」に基づく予定表だったのだから。「こうなればいいなぁ~」とこちらが勝手に夢見て作った予定だったのである。現実にそうはならなかったから、お金が入らなかったのだ。

「それでは、K工事はどうなってますか?」
ほい来た!それは担当はBRがしておりますから、と即座にBRさんに電話を代わってもらう。

     ******************

BRさんは電話が終わり、ガシャンと切ると、私に言った。
「sakeさん!もっと自信を持って!「わかりませ~ん」とか言ってちゃ、銀行だってお金が貸せないんだよ。俺達は銀行からお金が引き出せれば、それでいいの!その時はその時になんなきゃ判らないんだから、とにかくはっきり自信を持って、『大丈夫です!返済できます』って言わないと、彼らだって困るだろ!!」

BRさん・・・


『私の仕事はここまでです』と囲いを作らないこと!と言われても、この仕事はやっぱり私の仕事ではない・・・経営者の仕事だと思う。。。 やっぱムリ・・