きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

仕事があると言うこと

2004-09-25 | その前の会社
会社を辞めると休んでいた彼が、職場に現れた。

たまたま事務所で二人きり。
(このとても気まずい空気は何?何か話し掛けなければ)と思っていると、「sakeさん」と遠くから彼が話し掛けて来た。

「sakeさんの元旦那さんって仕事休んだりしてたんだよね?」
(よりによって何て言う話題なんだ~。)と思いながらも
「元姑さんの話では、今も仕事決まってないそうですよ」
と返事をした。

「俺もこの何日か、ずっとそんな感じだったんだ。昼は酒飲んじゃって夜は全然寝れなくて・・このままだとずっとそうなると思ってさ・・」

それから、彼はほぐれた糸をほどくように、するすると休んでいた間の話を始めた。
奥さんが子供を連れて家を出てしまったこと。
ネットで失業の事を調べたり、失業の掲示板をロムしたこと。
そこで多くの人が本当に仕事が見つからず、悩んでいたこと。
ますます気持が落ち込んで行ったこと。
友達に「そのまま辞めたら、もうお前とは口をきかない」と言われたこと。

「友達が言うにはね、俺は逃げてるだけなんだって。社長(の不正)や会社(の不況)を口実に逃げようとしているだけだって。どうしても辞めるなら現場を終わらせてありがとうございましたって言ってから辞めろって。友達にそう言われて『そうだなあ』って思ったんだよね。。。その友達も俺と同じ仕事なんだけど、ボーナス70万出るの。でも、タイムカードでちゃんと管理されてて、現場に行く前と帰る前は会社に毎日寄らないとならないんだって。それも大変だよね。。。」

「sakeさんっていつ離婚したの?」
「ここに来る2ヶ月前ですよ。」
「働いてない時期ってどうしてたの?不安じゃなかった?」
「そうっすね~貯金おろして生活してたけど・・そうするしかなかったですからね~う~ん・・」
と言いながら、あの時期妹にさんざ毎日愚痴っていたことを、思い出した。実家を訪れては愚痴りまくって両親や妹にさんざ迷惑掛けていたのだった。
仕事が無いと言う状況は、人の気持を追い込んでしまうものかもしれない。

そして、彼は「あんなだとカミサンも出て行っちゃうよね~もう今では戻ってきたんだけどね~」と言った。
気持を入れ替えてまたここで仕事を始めるようである。

社長との話はどうなっているのだろう?と気になったが、たぶん、もうその前にその話はついているのだろう。だいたいこういう話は、私が耳にするのは社内で一番最後なのである。

そんな話を聞きながら、この彼があれほど職場を辞めるつもりでも家に引き篭るしかなかった理由と、元夫のことをぼんやり思い出した。