きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

本の感想(佐野さん、ケントギルバードさん、村上さん)

2016-03-06 | 読んだ本
昨日、kekeが「CCレモン飲む?」と言う。

「あぁ作ったレモン水あるから大丈夫だよ。」と言うと「(この風邪は)5日ぐらいで治る。」と言う。

kekeも風邪をひいていたのだという。
「何日目なんだ?」と訊くと「4日目」だと言う。私より2日早く風邪をひいたらしい。

なんと・・・生活する時間帯が違うし食事も好き勝手に食べているので息子が具合が悪くて寝込んでいてもそれまで気がつかなかったのだ。(関心なさすぎ?)一昨日やっとの思いで会社から帰ってきて、kekeに「米たいてくれ」とドア越しに言ったら断わられたが、本当に具合が悪かったのだと分かった。(頼んでも断わられる事が多いので、またかと思っていた。)

それでシュークリームを食べたが、食べてしまったが、食べた後から「甘いなぁ」と思った。先週OMさんと温泉に行った時に自販機で買ったレモン水も甘すぎ感があった。甘いものに関しては自分で調節できる方がいいな、今は。
本を読みながら寝ようとしたが眠れない。
昼間寝すぎたのかもしれない。

自分は朝型人間なので、不眠になることはほとんどなく、なると辛い。こんなに起きている間ずっと外が真っ暗だったら、やがてうつ病になってしまっても不思議ではないと思う。(こんな時間帯に活動している息子はすごいな。)「ゴロゴロして本ばかり読めてワーイ」と思ったが、眠れなくてそうなるのは楽なことではない。

 
 -ここから先は本の感想メモ-(長いので時間が無い方は不要)

★「役にたたない日々」/佐野洋子さん

前半をウロウロ読んでいたのを一気読み。
後半はあまり笑えなかった。本を読んで佐野さんも2度の離婚歴をもち1人息子がいると知った。必要以上に感情移入してしまったのだろうか。後半はガン宣告を受けての文章であり、私は病気の話になるときまってTVのチャンネルを変えるほどそう言う話が(読んでいるうちに自分もそうなりそうな気がして)怖くなってしまう。もちろん佐野さんは常にガハハハと笑っていて、そんなこと微塵も感じさせないようなカラっ風さで書かれている。だけども知り合いに「ボケの診断してもらえ」と言われたり(実際に診断は異常ナシなのだが)、自分の父もそうだったがそう言う時は・・・まさに今後の自分の行く末を読んでいるようでもあり、必要以上に共感するところがあり、(裏読みすると)寂しさをズンズン感じてしまった。
最期の章に「佐野さんもう1年位で死ぬのにこわくないの?」と訊かれて「死んだらもう金の心配しなくていいんだよ、ラッキーって思うよ。」と言うのだけど、これ本当にその通りで、私もG子も(たぶんZENさんも:みんな同じひとり親家庭で年金では少なくて生きていけない組)たぶんそう思うだろうことを確信させてくれた。それでその後にジャガー(値段は知らないけど高いらしい車)をジャン!と買って「こういう(自分を守ってくれる)男を一生探してたけど間に合わなかった」と言って車を車庫入れでボコボコにしてしまう。
まったくそれを意図して書かれた本では無いけれど、自分と照らし合わせると思うところありとても切ない。

★「まだGHQの洗脳に縛られている日本人」/ケント・ギルバートさん

借りるのも2度目で紹介するのも2度目である。話題も深刻なので今回読まずに返すつもりだったが時間があるので読めた。そしてまた同じ感想を持った。
この本はぜひ日本人は読んでほしい。特に平和主義・改憲反対の方に読んでほしい。というのも、1つの国で改憲賛成・反対がこれだけ両極端に分かれているのって政治初心者の私は不思議でたまらないのだ。で、1つの理由は、改憲賛成(安倍さん派)の人はある程度反対側の人の意見・理由を知っているのに、改憲反対の方は、その逆の人の考え方も理由もあまり聞かないで憲法と平和にばかりこだわっている・・・言い方悪いけれど、そう言う風に見えてしまうのだ。
改憲という考えがあると途端に「そんなの絶対ダメ!」「また戦争になっちゃう!」と言うだけじゃ、議論にならない。この本でどうしてそういう意見が浮上してきたのかまず勉強しよう。しかもこれアメリカ人が書いた本である。日本人でも無い人がここまでいろんな書物を読んで調べ上げて「本当はこうなんですよ。」と言ってくれてるのだ。
この本で重要なのは「日本は大東亜(太平洋)戦争を始めたのではなく、アメリカ(ルーズベルト大統領)により始めさせられた」とはっきり書いてあることである。つまり東条英機さんを始めとする戦争犯罪者は勝利国側によって犯罪者になってしまったが、戦争はアメリカがどこかに理由をつけて参戦したかった状況にあってその前から日本に目をつけていたようである。
私が二度目を読んで何を考えたのかと言うと、戦争や憲法の論議の前に、日本は決して悪い国じゃなかったんだよ、と自分の国を誇りにしようよ、ということである。国旗も靖国も日章旗も国旗も私は大好き。だって日本人だもん。亡くなられた方はこの国の子孫を思って命をかけて戦ってくれた、本当にありがとうございました。この共通認識は全員でまず持とう。
そして話はその後だ。そこで今、隣の某国はこんな感じです。隣の某国もこんな感じです。だったら、うちもこんな風にしなきゃいけないかもね、でも平和も大切だからそこはこうしておこうではないか・・・そこで憲法やらの論議になるのではなかろうか。それがなくただ「過去の戦争は悪かった」から始まるから、こんなに左右で意見が分かれるのではなかろうか。戦争はしてはならないが、しないようにどう動くか(外交の世渡り)も大切なのではなかろうか。まずこの本を読んでみんなで考えたい。


★「村上朝日堂の逆襲」/村上春樹

図書館で借りた「村上ラヂオ3」が面白くて(でも読みきれずに返しちゃった)古本屋でこの本を買った。
これは80年代に村上さんが書かれたらしいエッセー集である。まだ前半しか読んでないがここでアメリカの雑誌記事の紹介がある。
「今何かカッコいいか」と言う特集で、マリファナやハード・ドラッグ(何のお薬かよく分かりませんが覚せい剤や麻薬でしょうか?)が「今はもう流行って無い」ものに挙げられていることである。
今は大事件になっている「薬」の類であるが、80年代のアメリカでは「もう時代遅れでカッコよくないもの」だったのである。マリファナだったらアスピリン(頭痛薬?)、ハードドラックだったら情事、だって。それと同類に並べられるほど手ごろな存在であったらしい。
だとしたら、当時アメリカでそういうものを覚えて、そこから抜けられずに・・ということもあるかもしれないなぁなんてことも考えた。もちろん罪は罪だし、ちゃんと治療をしなくてはいけないと思うけれど。
当時はちょっとお酒飲んだ後に運転なんてことも割りとあることだったような気がする。今は誰もそんなことしないけれど。。。私もまだ50代初めなのに物忘れがひどいのが、20代からの飲酒のせいではないかと思って本当に後悔している。親は「酔いつぶれて知らない男に連れて行かれないように」と思うのだろう。nanuさんや秀クンの奥さんもお酒が大好きなのだそうだ。30年続いてしまった習慣は改善が難しい。自分に娘がいたらどうしただろうか。