津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

細川護煕様御著「ことばを旅する」

2008-09-06 14:19:06 | 書籍・読書

ことばを旅する


著者/訳者名 細川護煕/著
出版社名 文芸春秋
発行年月 2008年08月
価格 1,680円(税込)


【本の内容】
晴耕雨読の実践の中から元首相が選び抜いた、歴史上の名言名句を手がかりに、全国ゆかりの地を訪ね歩いてつづる四十八話。写真や地図も満載した細川護煕流「歴史紀行集」。

【目次】
聖徳太子・礼を以て本と為よ―法隆寺(奈良県)
柿本人麻呂・心もしぬにいにしへ思ほゆ―柿本神社(島根県)
弘法大師・古意に擬するを以て善と為す―高野山(和歌山県)
平家物語・おごれる人も久しからず―厳島神社(広島県)
鴨長明・それ三界はただ心ひとつなり―神戸市(兵庫県)
北条泰時・傍輩をはばからず、権門を恐れず―鶴岡八幡宮(神奈川県)
明恵上人・ただ現世に先づあるべきやうにてあらん―高山寺(京都府)
道元禅師・貧なるが道に親しきなり―永平寺(福井県)
兼好法師・諸縁を放下すべき時なり―修学院道(京都府)
細川頼之・人生五十功無きを愧ず―地蔵院(京都府)〔ほか〕


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伊彌と玉

2008-09-06 12:50:57 | 歴史
 文禄二年(1593)二月四日付け兼見卿記に、次のような一行が有る。
      「侍従女房衆与一郎内儀へ昨日見舞、今夕帰宅」 
 侍従女房とは、幽齋女・忠興の妹伊彌(伊也)のことである。永禄十一年(1568)の生まれであるから、この年26歳。
 与一郎内儀とは、いわずと知れたガラシャ夫人(玉)である。永禄六年(1563)の生まれでこの年31歳、伊彌より5歳年長である。すでに忠隆・興秋・忠利・長・多羅などが生まれている。

 一泊の旅で義姉を訪ねた伊彌の心境は如何許りであったろうか。
伊彌は先の夫・一色義有を、実父・幽齋、実兄・忠興によって謀殺されている。玉は謀反人明智光秀の娘である。一色義有が亡くなって(天正十年・1582)まだ十年余の事である。深く心に傷を受けたであろう二人の戦国の女性は、はたして何を語らったのだろうか。
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