津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

コンクリート打ち放し

2009-11-02 11:16:28 | 徒然
 これは建築用語だが、いまではすっかり一般化している。建築家・安藤忠雄氏のすばらしい作品の影響が大きい。工業化された製品を組み立てることが多くなった昨今の建築では、建築素材の面白みが見られる作品が少なくなった。そういう意味では「コンクリート打ち放し」という仕上げの手法は、今日では稀有な仕上げ材ともいえる。

 2007年10月号の芸術新潮「細川家・美と戦いの700年」に、京都紫野大徳寺高桐院のお茶室が掲載されている。(p136~137) 床の間の写真が写されてあり、床の間の壁が「コンクリート打ち放し」のような風情ですごく美しい。サイトを通じてご厚誼をいただいているT氏は、大徳寺高桐院の檀家であられる。ついでの折にこのお茶室についてお調べいただくようお願いした。

 高桐院様からのお答えは次のようであった。
「狩野永真安信(狩野永徳の弟)が江戸初移築後に襖画したものを、平成の修復のさいにはがし、土壁下地の上の障子の桟状のものの上に張ってある。」とのこと、残念ながらこの場所は拝観できないらしい。

 改めて写真を眺めてみると、なるほどと合点する。狩野永真の御作も是非お目に掛かりたいものだが、「コンクリート打ち放し」のような現在の壁も素晴らしいの一語につきる。T氏からお贈りいただいた高桐院の写真集をひも解くと、さぞやと思わせる秋の紅葉や落ち葉の風情が素晴らしい。
 膝をさすりながら、なんとかこの空間に身を委ねたいものだと思っている。
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今日の熊本日々新聞から

2009-11-02 09:56:44 | 熊本
■熊本県立図書館で「貴重資料展-古文書に見る旅」が(10/31~11/25)が始まった。
 往来手形や、参勤交代のさいのお茶屋の宿帳、大型絵図など、古文書18点・絵図6点
 が展示されている。

■加等清正の菩提寺・本妙寺が所蔵する「日本一の大太刀」(長さ4.17m)が、「計量
 の日」の11/1、重量測定が行われた。初めて判った重量は38.77Kgだそうな。
 天保五年奉納のこの刀は肥後・延寿派の作だという。

■熊本城内で「肥後六花」の一つ「肥後菊」の展示が行われている。

 県庁のプロムナードでは夜間、黄色く色づいた銀杏の木にライトアップが始まった。
例年行われているが、なかなか好評。肥後五十四万石にちなんで、ここには54本が植えられているが、それぞれ巨木に成り中々のものである。銀杏の実も落ち始めると、三々五々ポリ袋を下げた人たちが実を拾いに訪れるのも又秋の風景である。熊本の街路樹も随分色づいてきた。
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