津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

澤村大學の「皆朱の鎗」

2009-11-26 15:50:31 | 歴史
常山紀談から 澤村大學

駿河を攻らるゝ時東照宮横目の人を召してむかしより皆朱の鎗の柄瑇瑁の柄ハ武勇
勝れたる者ならでハ持せざるに、近比は持をるものゝ数多有ときく、心得がたき事なり
改めよと仰出されけるに皆朱の柄の鎗持せ菖蒲革のたち付を着て通る者有誰ぞとと
問に細川越中が士澤村大學と答ふ此よしを申けれバ東照宮其大學ハ若き時才八とい
ひつるが小牧にての事なりし秀吉二重湟の軍兵を引取る時秀吉六万計青塚に陣せし
を吾小牧より押寄て引退く敵を打破る其時細川忠興秀吉の先陣に有て才八眞先に進
みて鎗を合せし有様今も猶目の前に見るがごとく覚えたりかゝる大剛の者に持すべし
とて其餘の者を禁ずる事よと仰られしかば澤村傳へ聞今更わが功名を世にあげたる
忝さと悦びけり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

かつて、熊本県立熊本高校の校旗の柄が、この澤村大學の「皆朱の槍」であったらしい。
同校のサイトに貴重な情報がある。
【「校旗」の槍物語 】 http://www.kumamoto.bears.ed.jp/_2455/_2461.html
残念ながら昭和20年の空襲により焼失したらしいが、大変興味有る話しではある。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熊本県立美術館・永青文庫展示室へ

2009-11-26 12:17:03 | 徒然
 今日の熊本は快晴で暖かくて・・・
所用で市役所まで出かけたついでに、熊本城内の県立美術館の永青文庫展示室へ出かける。城内駐車場の美術館に一番近い所まで車を入れて、痛い足を引きずって150メートルほどを歩く。「華ひらくルネッサンス-肥後文化の黄金期」が開催されているが、お目当ては齊茲公の「耇姫図」だったのだが、残念ながらこれは写真パネルの展示だった。嬉しかったのは「融姫図」が見れたことだった。意外と小さいサイズの絵が表装されているが、丸々とした手や足や指をしゃぶる後姿が、本当に可愛らしい。足を投げ出して座った姿を見ると、生まれて五ヶ月で亡くなったという記録が疑わしく思える。「耇姫」にしろ「融姫」にしろ齊茲晩年の子供だから、絵をとおしてその愛情が充分感じられて微笑ましい。「猫図」などはリトグラフにでもすれば、随分売れるんではないかと思うくらいの素晴らしい出来栄えである。齊茲公のすごい才能に感嘆しながらよい時間を過した。

 図書館を出ると正面に天守が見える。天気も良い事だし、久しぶりに登城してみようかとも考えたが、膝が悲鳴を上げそうな気がして断念・・・
最近は歩く事が億劫になり、メタボ指数が上昇中の津々堂です。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする