「細川家譜--忠興譜」は次回が最終回になるが、ここに面白い記述がある。
【總テ三齋登城ノ節ハ老中皆玄関マテ出迎ヒ大炊頭は三齋カ長袴ヲ引直シ遣ハス事ナト度々アリシトナリ】
細川家の正式な家記であるから、特別脚色もないと考えると、この文章は三齋が徳川家功労の大名家として特別な計らいが有った事が判り、老中諸氏が認識していた事がわかる。
それにしても実力者・土井利勝(大炊頭)が、長袴の介添えを勤めたというのはなかなか面白い。歳を重ねた三齋はほっそりとした体型になっているが、その身を正装しゆったりとした足取りで城中で歩を進めていく・・・シーンが目に浮かんでくる。
実は「忠興譜」のタイピングは終了しているのだが、ちょっともったいぶって明日UPしようと思っている