血圧高め爺は朝の散歩のお蔭か左手のしびれをあまり感じなくなった。
ところが最近は右手がよろしくない。右肩から二の腕、手・指にかけて痛みが慢性的になってきた。
原因はよくわかっている。PCのタイピングのせいである。2003年8月からのことだからもう11年と4ヶ月程になるから、職業病ならぬ道楽病で自業自得ということになる。
これが何とも痛くて腕をかかえたくなる始末で、揉んでみたり叩いてみたりと難儀なことである。
奥方に言うとPCのやりすぎと、怒られるに決まっているからただただ我慢するしかない。それに止めるわけにもいかぬのである。
ヤフオクであちこちから古本を仕入れている。これとて奥方にばれぬように郵便ポストをチェックする必要がある。
仕入れたのはよいがあまり趣味ではない本は処分して、新たに仕入れる本のために本箱のスペースを確保するのも一仕事である。
デスクの周りには史料そのほかが山になっており、年末くらいは少しきれいにしようかと思い一つ一つ眺めていると、行方不明になっていたものがひょっこり顔をだし読み入ってしまう。
床に座り込み、腕をさすりながらの作業はなんとも爺くさい有様だが、本や貴重な資料たちにも新しい年の装いをさせてあげようと思うが故である。
掃除機をかけてほこりが舞う中、窓をあけると冷たい風がこたえる。新しい年を迎えるという作業も段々難儀に思えるようになってきた。