今年は高山右近が亡くなって400年にあたる。報道によると400年にあたり列福されるのではないか、それがかなりの確実性のあるものだとして報じられている。
2014年11月9日の朝日新聞のWEBをご紹介する。http://www.asahi.com/articles/ASGC835Z9GC8UHBI014.html
実は1590年4月24日(天正18年)、当時の教皇シスト五世が高山右近にあてた書簡が存在するのだという。これはヴァチカン文書館で発見された物だとされる。これが右近の許に届いたかどうかは定かではない。昭和25年の「史学雑誌」に掲載されたものを、細川護貞さまが御覧に成り御著「魚雁集」に「教皇シスト五世が右近に送った書簡」として、全文を紹介されている。
当時の右近の行動が教皇シスト五世の知る所となり、「教皇祝福」の書簡が認められたのである。
没後400年にあたり「列福」の栄誉がもたらされるかどうかはまさに神のみぞ知る所であろうが、遠い異郷の地日本の一大名に贈られた書簡は、「列福」に至る大いなる資料となったのであろう。