熊本城の被災状況はまだつぶさに見ていない。いろんな写真をみるかぎりだが、なんとも痛々しく、熊本人は復興のシンボルとした。
この図は安政三年に起きた地震のことを記載した「安政見聞誌」にある、江戸城御門の被災の図である。この図は四谷御門といわれているが、半蔵門も別に描かれている。
この「安政見聞誌」は発禁となったが、版元は入墨をいれられ「所払い」となり、絵師や摺り師も罪を得た。
発禁処分となったのは何故か、それはお上を愚弄する風刺本と考えたからである。軍事機密でもあったのである。
熊本市においてはこの度被災した熊本城の現状を、観光客にみていただこうと目論んでいるらしい。
長い時間と大きな財源を必要とする復旧工事をみていただき、その将来に希望を託そうとするものである。がんばれ熊本城・・・・
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「安政見聞誌」の絵は、この東京国立博物館蔵の「四谷見附門」では右手に見える櫓門を描いているのでしょうね・・・・