今日は昭和28年に大水害に見舞われた日である。今年も大変な大雨に見舞われたが、昭和28年は雨が長期に及び累計雨量は比べ物にならないほどであった。
あの水害で命を拾い、今度の地震でまた命を拾い・・・・長生きするよと人がいう。
考えてみると私は、昭和20年7月の熊本大空襲も体験している。庭に掘った防空壕に祖母たちと逃げこんだ。
洗濯をしていた母は機銃掃射を受けたが幸いに無事だった。お隣のYさんのお宅には焼夷弾の火のついた油布が落ちてきたが、こちらも大事には至らなかった。3歳6ヶ月の子供だから覚えているわけではないが、祖母や母たちの話である。
二度目の災難が上記の水害、床上1.8メートルの大被害で家も少し傾いた。財産の粗方が流失した。
三度目は平成3年の台風19号、直接の被害はなかったが随分長いあいだ電気がつうじず難儀した。
被害調査にかり出されて二・三か月熊本県下の被災住宅を調べて歩いた。
二度あることは三度あって、四度目まで体験することになった。
四度あることも五度目はなかろうと信じて疑わないが、一間先は闇の中である。