今回の台風は首都圏に多大なる被害をもたらしたようで、心からお見舞いを申し上げる。
暑い最中、電柱の破損倒壊などで電気が不通となり、さぞかし苦痛の中不便なこととお察しする。
私も平成3年の19号台風で、一週間ほど電気が通じず誠に不便な日々を過ごした経験がある。東北地方では「りんご台風」とよばれたあの台風である。
その他太平洋戦争の襲撃も体験しているし、昭和28年の大水害、そして平成28年の熊本大地震と大きな災害に遭遇している。
命あっての物種で、もう願い下げにして欲しいものだ。
今回の台風で停電の中、明かりもなく、冷房もなしに一夜を過ごされた方々も多いと思われる。灯がないほど心細いことはない。
加藤楸邨の句に 颱風の心支ふべき灯を点ず という秀句がある。
台風に限ったことではないが、それぞれの災害の中で、ろうそくの灯や、懐中電灯の明かりを囲んで、肩を寄せ合い過ごしたひと時も家族にとっての絆を深めたと思う。皆様のご安寧をお祈り申し上げる。