「以下ノ黒印五顆ノ印影ハ惣奉行等ノ捺セルモノデアル。左ノ如ク、適宜苗字を略号(〇に淺・西・横・野・田と記)ニテ示シタ。
但、天地ノ明白デナイモノモアル」
当書き込みに於いては、淺・西・横・野・田と朱書き表示する。
三月
大坂蔵元小払方欠 | 一、大坂御蔵元衆小払方欠米之事、三斎様御米之欠を承届、其分ニ仕、可遣ニ相談究置候事、淺・西
米 | 横・ 野
大坂川舟ノ加子身 |四月
代ナラザルニツキ | 一、大坂川舟ノ御加子、何も身躰不罷成通、承届候ニツキ、当年ゟ、壱石宛増給を遣、陸地幷遠路之御
増給陸上遠路ノ用 | 用申付候時は、御長柄衆並ニ、遣銀渡可申ニ、相談定候事 淺・西・横・ 野
ニ遣銀長柄足軽並 |
|
材木薪舟上ニテノ |御材木・薪舟ニ乗、方々へ被遣候時、薪を切取、又ハ買候共、舟中たき余候ハヽ、かいもとノ直ニ〆、上ヶ可申候、薪不足候ハヽ、御薪をた
薪使用ノ補填 |き候て、買元ノ直ニ〆、代米運上申ニ相定候事
なだ木 | 一、御荷船御船頭・加子なだ木之事、淺・西・横・野
|
|白井兵介・鏡善右衛門、両人書付のことく、過怠かけ可申ニ相定候事、淺・西・横・野
船頭過怠米 | 一、熊野へ被遣候御船頭三人、過怠米之事
|
|御馬五疋ニ、御荒仕子壱人宛ニ相定候事、淺・西・横・野
厩ノ荒仕子ノ配備 | 一、御馬屋之荒仕子之事
|
切米取上下ノ際難 | 一、御切米取衆御用ニ付、上下之時、舟破損仕、身から斗助申者之儀、御借米・銀共ニ、本借之分ハ、
船身柄ノミ助カリ | 御損ニ立可申ニ相定候事 但、御切米高拾石ニ付米三石、銀弐拾目宛也 淺・西・横・野
シ者ノ借米銀済方 |
|
大坂小払方ノ蔵子 | 一、惣米蔵ノ御蔵子二兵衛儀、大坂小払方之御蔵子二差上せ候二付、惣談之上、壱石増給可遣ニ相定
補給 | 候事
|
田川郡鍋知行所滞 | (南條元信室・細川興秋女)
米ノ取立ヲ命ズ | 一、御鍋様御知行所、元和九年以来、年貢滞米之儀、元分ニて、御代官衆中急度被取立候へと、御郡
| 奉行林與兵衛方へ慥申渡候事 淺・西・横・ 野・田
庄屋百性ニアル諸 |
年貢運上物焼失ノ | 一、庄屋・百性手前ニ、御米・諸運上物納置、火事ニ相申候時、やき申候通、慥成証拠無之候ハヽ、
確証ナクバ元米ニ | 元米ニて上納可仕ニ、惣談究候事 淺・横・野・西
テ上納セシム |
| 閏四月廿一日
出府ニ馬ヲ用イシ | 一、今度御供衆、馬を被引上候衆、飼料大豆被借下候様ニと被申ニ付、相談之上にて、馬壱疋ニ付、
者ニ馬料ヲ貸ス | 弐石五斗宛、余米無之衆ニも、かし可申ニ相定候事 淺・西・横・ 野・田
| 同廿四日
| 一、熊谷九郎兵衛、寛弐御懸り銀代米、当町米や善左衛門ニ売渡候へ共、延引仕候、代銀不相済内ニ、
| 御誅伐被 仰付候ゆへ、右之御懸り銀上納不罷成候、左候ヘハ、今度御供造佐銀ノ内ニて、可引取
| と申ニ付、左様ニ候ヘハ、御供不罷成ニ相極候ゆへ、当暮迄かしのべニ相談究候事 淺・野・西
|