昼休み前後に銀座で時間が空いたので、ガーディアン・ガーデンとクリエイション・ギャラリーG8の2箇所で開かれている本橋成一写真展「写真と映画と」を観た。
若い頃の作品群も面白いが、白眉は映画『ナージャの村』『アレクセイの泉』でも描かれたチェルノブイリ近くの村のモノクロ写真だった。
発見は、スナップの距離感と少々の技術的な破綻。引いても迫っても、村の生活に馴染んでいるためか、すべてが染み入ってくる。そして、かっちりと構成した絵ではないのだ。たまにピンボケだったり変なところで切れていたり。即時の判断による撮影だからなのだろう。勿論、作品の力が強いのでそのようなことは全くマイナスにならない。
記録された光景は、結婚式だったり、祭りだったり、料理だったり、種まきだったり、すべてが生活の豊かさを感じさせるものだった。
「チェルノブイリのことをみんな「悲劇だ、悲劇だ」って言いますよね。でも、よく見てほしいんです。こんなに豊かな暮らしがあるところなんですよ。こういう生活も、もう一つの豊かな暮らしと言えるんじゃないですかって。そういうところが放射能で汚染されたからこそ、問題ですよって。僕は、写真を見てくれる人の想像力をかきたてるような作品を撮りたかったんです。」
(会場で販売されているインタビュー集)
悲惨さの宣伝ではなく、普段の豊かな生活によって観る者の想像力を誘起するあり方は、とても良いものだと思った。
ところで、観始めた途端に、本橋氏が飄々と会場に入ってこられたので、サインを頂いた。すぐに次の用事のため去ってゆかれたので話はできなかった。たぶん28mmレンズを多用されたのではないかと感じたので、確かめたかったのだが。
会場で販売されているインタビュー集
若い頃の作品群も面白いが、白眉は映画『ナージャの村』『アレクセイの泉』でも描かれたチェルノブイリ近くの村のモノクロ写真だった。
発見は、スナップの距離感と少々の技術的な破綻。引いても迫っても、村の生活に馴染んでいるためか、すべてが染み入ってくる。そして、かっちりと構成した絵ではないのだ。たまにピンボケだったり変なところで切れていたり。即時の判断による撮影だからなのだろう。勿論、作品の力が強いのでそのようなことは全くマイナスにならない。
記録された光景は、結婚式だったり、祭りだったり、料理だったり、種まきだったり、すべてが生活の豊かさを感じさせるものだった。
「チェルノブイリのことをみんな「悲劇だ、悲劇だ」って言いますよね。でも、よく見てほしいんです。こんなに豊かな暮らしがあるところなんですよ。こういう生活も、もう一つの豊かな暮らしと言えるんじゃないですかって。そういうところが放射能で汚染されたからこそ、問題ですよって。僕は、写真を見てくれる人の想像力をかきたてるような作品を撮りたかったんです。」
(会場で販売されているインタビュー集)
悲惨さの宣伝ではなく、普段の豊かな生活によって観る者の想像力を誘起するあり方は、とても良いものだと思った。
ところで、観始めた途端に、本橋氏が飄々と会場に入ってこられたので、サインを頂いた。すぐに次の用事のため去ってゆかれたので話はできなかった。たぶん28mmレンズを多用されたのではないかと感じたので、確かめたかったのだが。
会場で販売されているインタビュー集