千葉県木更津市の盤洲干潟を、大判の4×5フィルムで撮った作品集、平野耕作『キサラヅ―共生限界:1998-2002』(枻出版社、2002年)。以前に小櫃川河口の盤洲干潟を訪れたあと(>> リンク)、このブログで教えていただいてから、ぜひ観たいとおもっていた写真集である。運良く古本で入手した。
大判フィルムは精緻であり、じっと目を凝らしても、網膜の性能がついていかず、尽きない感がある。おそらく印刷も素晴らしいのだとおもう。どうもこの写真家は、「2段半アンダー絞り」という手法を使っているということだが、何だろう。確かにどアンダーだが、それでこの劇的な効果が出るのだろうか。実感的な「共生限界」、というより、もっとも露出した活発な共生の場。本物のプリントも観たい。
盤洲干潟で拾った木っ端