ハノイから7時間くらい寝台列車に乗ると、朝早く、ベトナム北部のラオカイという街に着く。中国雲南省がすぐ目の前に視える、国境の町である。
コンデジで撮影
そこから自動車でさらに何時間か走っていると、山間に視えるのは棚田また棚田。急な斜面にはトウモロコシ。文字通り圧倒的で、感嘆の声をあげ続けた。
東南アジアでの稲作はいつから行われているのだろう。長い間、しかも毎日毎年、人の手によって拵えられ、丁寧に管理されなければ、維持できない。気が遠くなりさえもする。そして、大気も泥も草木も、すべてが水によって連続的につながっている。この水循環世界は、紛れもなくアジアのものだ。
少数民族の少女
そしてサパに到着する。小奇麗な町である。
モン族など少数民族の女性たちは、道端に座り込んで夜遅くまで野菜や果物を売っている。その一方では、ヨーロッパから来るバックパッカーたちが多く、パブやレストランも多い。夕食後、パブでベトナムの仕事仲間と呑みながら、道で買った枝付きの大量のライチを食べていると、民族衣装ではない少数民族の女性たちがあらわれ、ビリヤードをはじめた。
坂
朝顔の花粉
サパの少女
※写真はすべてPentax K2DMD、M35mmF2.0、Fuji Pro 400にて撮影
●参照
○ハノイの文廟と美術館
○ハノイの街
○ハノイのレーニン像とあの世の紙幣
○『ヴェトナム新時代』、ゾルキー2C
○石川文洋『ベトナム 戦争と平和』