Sightsong

自縄自縛日記

万年筆のペンクリニック(5)

2014-03-15 22:16:52 | もろもろ

大阪の心斎橋に「Ir Sunrise」という万年筆店がある。調べたところ、ちょうどサンライズ貿易のペンドクター・宍倉潔子さんがペンクリニックを行う日だというので、いそいそと訪ねた。宍倉さんは万年筆の雑誌などにもよく登場する方で、わたしも以前に他の万年筆を調整していただいたことがある。

手持ちの万年筆は2本。

ヴィスコンティの「ミッドナイト・ヴォイジャー」は、2002年・ローマでのNATO-ロシア理事会において署名に使われたものだそうで(もちろん、現物ではない)、大袈裟にいえば、冷戦の終わりを目撃した万年筆か。ペン先は18K、細字で、ちょっと書き出しが渋かった。どうも、ちょっとずれが生じていたらしかった。

パイロットの「カスタムヘリテイジ92」は、インクがたっぷり入る吸入式。透明軸ということもあって、鮮やかなターコイズを入れている。14Kの太字にも関わらず、これも結構インクの出が渋かった。

やっぱり快適に仕事をするための道具であるから、インクは潤沢に出てもらわないと困るのだ。両方とも、見事な手つきで、治具や紙やすりを使って調整していただいた。よかった。

●参照
万年筆のペンクリニック
万年筆のペンクリニック(2)
万年筆のペンクリニック(3)
万年筆のペンクリニック(4)
行定勲『クローズド・ノート』(万年筆映画)
鉄ペン
沖縄の渡口万年筆店
佐藤紙店の釧路オリジナルインク「夜霧」
本八幡のぷんぷく堂と昭和の万年筆


大阪の寿司は醤油を刷毛で塗る

2014-03-15 21:14:53 | 関西

大阪に行ったついでに、布施にある「すし富」に足を運んだ。

Nikon V1, 1 NIKKOR VR 30-110mm f/3.8-5.6 で撮影

以前に紹介してもらって食事をしたとき、これは旨いと感激した。そんなわけで2回目なのだ。

前回、味のほかに驚いたことがあった。カウンターの上に、醤油とタレの小さい壺が置いてあり、中に刷毛が入っている。自分で寿司の上に塗るのである。どうやら、大阪の寿司の伝統でもあるらしい。

ご主人曰く、「大阪では寿司を箸で食べるんですよ。そしたら、小皿の醤油に付けるのはやりにくいでしょ?最近はわりと少なくなりましたけどねえ。」

まぐろの赤身も、大トロも、活海老も(醤油を塗ったらぴくぴく動いた)、その頭を焼いてくれたものも、ひらめの上にエンガワと芽葱をのっけたものも、うなぎも、げそも、それはもう、ひとつひとつが旨かった。早くまた大阪に行かなければ。

iphoneで撮影