Sightsong

自縄自縛日記

ヨアヒム・キューン『Voodoo Sense』

2014-03-27 08:00:32 | アヴァンギャルド・ジャズ

ヨアヒム・キューン『Voodoo Sense』(ACT、2012年録音)。アーチー・シェップが特別ゲストとして招かれている。

Joachim Kuhn (p)
Majid Bekkas (guembri, voc & kalimba on 1, balafon on 4)
Ramon Lopez (ds, perc)
Special Guests:Archie Shepp (tts on 1, 3 & 4)
Kouassi Bessan Joseph (talking drum & zinu congas on 1, 2 & 4, voc on 2)
Gouria Danielle (perc on 1 & 4, vocals on 2)
Dally Jean Eric (calabas on 1)
Gilles Ahadji (jembe on 1 & 4)
Abdessadek Bounhar (karkabou on 1, 2 & 4)

いきなり「クル・セ・ママ」で始まる展開に興味があって入手したが、何度聴いても、音が脳の表層にとどまり、まったく内部に沁みてこない。

すなわち、アーチー・シェップ+ヨアヒム・キューン『WO! MAN』(Archie Ball、2011年録音)と同様。シェップはシェップを、キューンはキューンを模倣し、もはや突破力を見出すことが難しい。早くから個性を確立した巨匠が洗練されていっても、それを聴き続けることは厳しい。

●参照
アーチー・シェップ+ヨアヒム・キューン『WO! MAN』
アーチー・シェップ『The Way Ahead』
『Jazz in Denmark』 1960年代のバド・パウエル、NYC5、ダラー・ブランド
アーチー・シェップの映像『I am Jazz ... It's My Life』
イマジン・ザ・サウンド


デジタル耳せん

2014-03-27 00:07:38 | もろもろ

キングジムが発売したばかりの「デジタル耳せん」を入手した。量販店で5,000円未満だった。ちっちゃくて、単四電池1本で動く。

型番が「MM1000」とあって、一瞬考えたのちに、笑ってしまった。

これは、環境騒音と逆位相の音を出すことで騒音を打ち消す道具である。それでいて、人の声やアナウンスは聴きとれるのだという。

わたしには、「ゴーッ」という運転音はさほど気にならないのだが、オッサンの発するノイズが嫌でしかたないことが多い(オッサンに限らないけど)。「んご~」と鼻をすすったり、「ちっちっちっ」と歯から音を出したり、妙にハァハァ言っていたりすると、そのたびに集中力がそがれてしまうのだ。

早速、地下鉄や飛行機で試してみた。効果やいかに。

○宣伝はウソではなく、かなり静かになる。
○若干、鼓膜を圧迫するような気圧を感じる。
○人の声は小さくはなるがちゃんと聞こえる。ただし、これをつけたまま会話をすると、自分の声量がどの程度なのかよくわからない。
○オッサンのノイズが気にならなくなった。もちろん、でかい音でのくしゃみなどは聞こえる。ただ、音が小さくなるため、仰天はしない。
○飛行機では、なぜかトイレを流す音が消されずに聞こえてくる。

結論、推薦。読書が前よりも快適になった。