スー・チャオピン+ジョン・ウー『レイン・オブ・アサシン』(2010年)(原題:『剣雨』)を観る。
明朝時代の南京。達磨大師のミイラを入手した者は、生命力を手にし、武術の頂点に立つと言われていた。ミイラの半身とともに失踪した女は、手術によって顔を変え、幸せな結婚生活をしていた。彼女を追う暗黒組織との闘い。しかし、彼女の夫も、実は親の仇を討つべく彼女を追っていたのだった。そして、暗黒組織の長は、宦官であり、ミイラの力で自分の一物を蘇生したいと願っていた。
もはやジャンルとして確立された、中国武侠映画である。ワイヤーアクションもCGも満載、途中まで呆れ果てて観ていたが、やはり、「やり過ぎ」の凄さと面白さにやられてしまう。もちろん、それを期待してDVDを入手したわけだ。特に、しなりまくる刀を使った武術や、針を飛ばす武術が新しい。さすが、ジョン・ウー。
暗黒組織の一員を演じるバービー・スー(徐煕媛)がとても魅力的。調べてみると、台湾のタレントなんだな。
そのバービー・スーが組織の長に迫り、下半身に手をのばす場面。あるべきものが無く、彼女は「あなたはeunuchなのか」と驚き、嘲り笑う。「eunuch」とは、「去勢された男」「宦官」の意味なのだった。ひとつ言葉を覚えた(使わないかもしれないが)。
公開時のチラシを取ってあった
●参照
○ジョン・ウー『男たちの挽歌』(1986年)、『男たちの挽歌 II』(1987年)
○ジョン・ウー『ミッション:インポッシブル2』(2000年)
○ジョン・ウー『レッドクリフ』(2008、2009年)