Sightsong

自縄自縛日記

アンブローズ・アキンムシーレ『Prelude』

2015-02-14 09:04:03 | アヴァンギャルド・ジャズ

アンブローズ・アキンムシーレ『Prelude』(Fresh Sound、2008年)。

Ambrose Akinmusire (tp)
Aaron Parks (p)
Joe Sanders (b)
Justin Brown (ds)
Chris Dingman (vib)
Walter Smith III (ts)
Junko Watanabe (vo: 1,5,7)
Logan Richardson (as: 5,9)

巷から周回遅れでアキンムシーレにアプローチしているわけだが(最新作を機内で聴いてピンとこなかったこともあり)、なんだ、こんなに素晴らしいトランぺッターだったのかと思っている。

何しろニュアンス、機微、情感といったものが、音色の体液となって循環している。かと言って、単にモダンジャズの目抜き通りを歩いている感覚があるわけでもなく、これは新鮮だ。ときに粘り、ときに引っ張る。聴いてよかった。

粘るといえば、アーロン・パークスのピアノとキーボードも粘る。ジャスティン・ブラウンのドラムスは雲の中で伸縮しているような柔軟性があって、これもまた良い。

●参照
ヴィジェイ・アイヤー『In What Language?』(アキンムシーレ参加)