ジェリー・ヘミングウェイのプレイを観てから、『Down to the Wire』(hatART、1991年)をあらためて聴いてみる。
Michael Moore (as, cl, bcl)
Wolter Wierbos (tb)
Mark Dresser (b)
Gerry Hemingway (ds, steel ds)
ヘミングウェイのドラムスは、大きなスイングではなく、微細なフラグメンツの絶えざる提示に思える。
それが、この、のほほんとしてユーモラスな演奏に妙にハマっている。微笑みながらプレイしたのか、淡々として作業を重ねていったのかはわからないが。
何しろ、マイケル・ムーアとヴォルター・ヴィールボスは、ICPオーケストラのメンバーである。そしてヴィールボスは、1996年にベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラのメンバーとして来日したとき、中野ZEROのステージに登場するとデジカメで客席をパチパチ撮っていたヘンな人でもある(デジカメを使う人がまだまだ多くなかったので、忘れられないのだ)。
結局、いつ聴いても肩すかし、脱力。
●参照
WHOトリオ@新宿ピットイン
マリリン・クリスペル+バリー・ガイ+ジェリー・ヘミングウェイ『Cascades』
レジー・ワークマン『Summit Conference』、『Cerebral Caverns』