ジェレミー・ペルト『Make Noise!』(High Note、2016年)を聴く。
Jeremy Pelt (tp)
Victor Gould (p)
Vincente Archer (b)
Jonathan Barber (ds)
Jacquelene Acevedo (perc)
このところ、ジェレミー・ペルトは普通のジャズ・フォーマットに回帰し集中しているように見える。本盤もクインテットというべきか、カルテット+パーカッションというべきか。
ただ、『Tales, Musings and other Reveries』(2014年)やそれに先立つSMOKEでのライヴ(2014年)でもみられたように、きっと、打楽器をふたりとして強烈で複雑なビートを創りだし、その上で堂々としたトランペットを吹く路線の継続でもある。このビートが聴く者をボディブローのように攻める。聴けば聴くほど快感を覚える。
それもペルトの力強い剛球があってのことである。どこかで、ペルトはまろやかな音色で聴かせるトランぺッター云々と書いてあったが、とんでもない。ライヴを観れば、球の重さに驚くことだろう。
●ジェレミー・ペルト
ジェレミー・ペルト『#Jiveculture』(2015年)
ブラック・アート・ジャズ・コレクティヴ『Presented by the Side Door Jazz Club』(2014年)
ジェレミー・ペルト『Tales, Musings and other Reveries』(2014年)
ジェレミー・ペルト@SMOKE(2014年)
ジャズ・インコーポレイテッド『Live at Smalls』(2010年)
ジェレミー・ペルト『Men of Honor』(2009年)
ルイ・ヘイズ『Dreamin' of Cannonball』(2001年)