いわゆる「プラザ合意」以降の、世界主要数カ国の通貨外交(為替政策)を追った充実の書。文庫版で500ページ、読み終えて最初の感想は「はー、疲れた」。
為替政策は対外国の話だけでなく、それによる国内製造業への影響、ひいては政権維持などにも関わってくるので、外交上の論理と国内の論理との妥協点を見出すことが必要ということが、本書では痛いほど分かる。分かるといっても為替と言えば旅行費用の決済、金利と言えば銀行の普通預金くらいしか縁がないので、読みながら理屈を思い返すのに手間のかかること。ちょっと読んでは少し戻り、365歩のマーチ状態で何とか最後まで辿り着いた。新聞読んで何となくおっかけてた事、掘り下げると知ってることなんて何一つなかったみたいだ。
本書を読むと、国際会議の舞台で影の薄い印象のある日本代表(含む首相)が時には強硬に主張し、時には提案をしているようである。日本国民としては喜ばしいが、本当かなぁ?(政府を、日銀をなめるなと言われそうだ)。その一方でアメリカの厚かましさが目立つ。これは全く驚きに値しない。あいつら何時でもそうなんだろう!
それにしても20年ほど前は1ドル150円とか言ってたんだね。この本の各章には物語の各時点での主要通貨レートが記されているのだが、それを追ってゆくだけでも新鮮な驚きであった。やはり仕事じゃないからか、レートなんて全然覚えていないもんだな。
2008年6月15日 ひのはらYHにて読了
為替政策は対外国の話だけでなく、それによる国内製造業への影響、ひいては政権維持などにも関わってくるので、外交上の論理と国内の論理との妥協点を見出すことが必要ということが、本書では痛いほど分かる。分かるといっても為替と言えば旅行費用の決済、金利と言えば銀行の普通預金くらいしか縁がないので、読みながら理屈を思い返すのに手間のかかること。ちょっと読んでは少し戻り、365歩のマーチ状態で何とか最後まで辿り着いた。新聞読んで何となくおっかけてた事、掘り下げると知ってることなんて何一つなかったみたいだ。
本書を読むと、国際会議の舞台で影の薄い印象のある日本代表(含む首相)が時には強硬に主張し、時には提案をしているようである。日本国民としては喜ばしいが、本当かなぁ?(政府を、日銀をなめるなと言われそうだ)。その一方でアメリカの厚かましさが目立つ。これは全く驚きに値しない。あいつら何時でもそうなんだろう!
それにしても20年ほど前は1ドル150円とか言ってたんだね。この本の各章には物語の各時点での主要通貨レートが記されているのだが、それを追ってゆくだけでも新鮮な驚きであった。やはり仕事じゃないからか、レートなんて全然覚えていないもんだな。
2008年6月15日 ひのはらYHにて読了